春の全国交通安全運動は4月6日から15日まで、秋は9月21日から30日までです。
交通安全運動とは
交通安全運動(こうつうあんぜんうんどう)は、春と秋の年2回、交通事故を防ぐ呼びかけを全国で足並みをそろえて進める取り組みです。春は4月6日から15日まで、秋は9月21日から30日までです。春に行うのは、新学期が始まって子どもの外出が増える時期だからです。街頭での呼びかけや、通学路の見守りが各地で行われます。暮らしの中の危ない場所を、家族で見直すよい機会にあたります。
由来と歴史
交通安全の呼びかけは、昭和の初めごろから各地で行われていました。当時はまだ車の数が限られており、地域ごとの取り組みが中心でした。
全国で足並みをそろえる形になったのは、戦後のことです。車が急に増え、交通事故で亡くなる人の数が大きく伸びました。事故の多さが社会の問題として扱われた時期にあたります。国が期間を定め、全国で同じ時期に呼びかけを行う仕組みが整えられました。
春と秋の年2回という形も、このときに定まりました。期間中には、その年の重点として取り上げる項目が決められます。子どもと高齢者の安全、自転車の乗り方、飲酒運転をなくすことなどが挙げられます。地域ごとに、事故の起きやすい場所に合わせた取り組みも加えられます。
何をする期間か
期間中には、地域と家庭の両方でさまざまな取り組みが行われます。
- 警察や地域の人が、通学路や交差点に立って見守ります。
- 学校では、交通ルールを学ぶ時間が設けられます。
- 事業所では、社用車の点検や安全運転の講習が行われます。
- 家庭では、自転車の点検や通学路の確認を行います。
- 交差点に旗を持った当番が立つ地域もあります。
春に子どもの事故が増えるのには理由があります。新入学の子どもが、一人で歩く生活に慣れていないためです。道を覚える途中で、思わぬ動きをすることがあります。友だちと話しながら歩くと、周りへの注意も薄れます。
車を運転する側は、この時期にとくに速度を落とすことが求められます。通学の時間帯は、住宅街の細い道でも子どもが飛び出します。停まっている車のかげからは、歩く人の姿が見えません。
準備はいつから
家庭での備えは、期間が始まる前から進められます。新入学の子どもがいる場合は、入学の2週間前までに通学路を一緒に歩いておきます。実際に登校する時間帯に歩くと、車の量や見通しの悪い場所が分かります。信号の変わる速さも、その場で確かめられます。
自転車の点検は、期間の1週間前を目安に行います。ブレーキの効き、タイヤの空気、ライトの点灯を順に確かめます。冬の間しまっていた自転車は、さびが出ていることもあります。ライトは、日が暮れる前に早めに点けるほうが安全です。自分が前を見るためだけでなく、相手から見えるために点けるものだからです。
ヘルメットを用意する場合は、期間の2週間前までに買っておきます。頭の大きさに合うものを選ぶ必要があり、店で試すのが確実です。あごひもの締め方も、買ったときに教わっておきます。自転車のヘルメットは、すべての年齢で努力義務と定められています。
車を使う場合は、期間の2〜3日前にライトやワイパーを確かめます。チャイルドシートの高さも、子どもの成長に合わせて見直します。ベルトの位置が合っていないと、いざというときに効きません。夜間に歩く機会が多い家庭では、反射材をかばんや靴に付けておきます。暗い色の服は、思っている以上に見えにくくなります。
よくある疑問
なぜ春と秋の2回行うのですか
どちらも事故が増えやすい時期にあたるためです。春は新学期が始まり、歩き慣れない子どもが増えます。秋は日が暮れるのが早くなり、夕方から夜にかけての事故が増えます。事故の起きやすい季節の手前に呼びかけることで、備えを促す狙いがあります。
自転車のヘルメットは必ずかぶらないといけませんか
すべての年齢で努力義務と定められています。罰則はありませんが、かぶることが広く求められています。頭を守れるかどうかで、けがの重さが大きく変わります。子どもには、小さいうちからかぶる習慣をつけておくと身につきます。大人がかぶらないと、子どもも嫌がるようになります。
子どもに通学路をどう教えればよいですか
一緒に歩いて、危ない場所をその場で伝えるのが分かりやすい方法です。曲がり角や駐車場の出入口など、車が出てくる場所を指さして教えます。渡る場所を決めておき、そこ以外では渡らないよう伝えます。急いでいるときほど、決めた道から外れやすくなります。何度か一緒に歩いてから、少しずつ一人で歩かせる形が安心です。帰り道は行きと見え方が違うため、往復とも歩いておきます。

