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【2026年】日本のハロウィンの楽しみ方|「家」と「外」の楽しみ方

ハロウィンは毎年10月31日に行われる、仮装とお菓子の行事です。日本では1980年代に原宿で開かれた小さなパレードが始まりとされ、テーマパークやお菓子メーカーの後押しで広まりました。2010年代には、仮装した若者が渋谷の交差点に押し寄せる光景が秋の風物詩のように報じられましたが、いまの様子は大きく変わっています。この特集では、日本のハロウィンがどのように広まり、どう変わってきたのか、そしていま人々がどのように楽しんでいるのかを、調査データをもとに紹介します。ハロウィンそのものの由来はハロウィンとはで解説しています。

日本のハロウィンのはじまり

日本でハロウィンを最初に紹介したのは、東京・原宿の玩具店「キデイランド原宿店」だといわれています。1970年代から10月にハロウィンの商品を売り出し、1983年10月には販売促進のためにハロウィンパレードを企画しました。ハロウィン直前の日曜日、呼びかけに応じた約100人が仮装して歩行者天国の表参道を歩いたのが、日本で最初のハロウィンパレードとされています。参加者には外国人が多く、ハロウィンを知らない通行人の目を大いに引いたそうです。このパレードの流れをくむ「原宿表参道ハローハロウィーンパンプキンパレード」はいまも続いており、現在は子どもたちが主役のイベントになっています。

広く知られるきっかけになったのは1997年です。東京ディズニーランドがハロウィンの仮装イベントを開き、同じ年に神奈川県川崎市でも「カワサキ ハロウィン」の仮装パレードが始まりました。川崎のパレードは初回の参加者が約150人、観客が約500人でしたが、2016年には参加者約2,600人、沿道の観客約12万人にまで成長します。2002年にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)もハロウィンのイベントを始め、ハロウィンは秋のテーマパークの定番になりました。

お菓子と仮装で身近な行事に

2000年代後半になると、お菓子メーカーが毎年ハロウィンの限定商品を出すようになり、雑貨店では仮装用品が並び始めました。売り場がオレンジと黒に染まり、家庭でもハロウィンの雰囲気を手軽に取り入れられるようになります。もともとコスプレ文化になじみのあった日本では、仮装はおばけや魔女にとどまらず、アニメや映画のキャラクターへと広がりました。仮装した姿を見せ合えるSNSの普及も、ハロウィンの広まりを後押ししました。

渋谷ハロウィンの過熱と規制

2010年代に入ると、仮装した若者が夜の渋谷駅周辺に集まるようになりました。主催者のいない集まりは年々ふくらみ、路上での飲酒やごみの放置、店舗での着替えといった迷惑行為が問題になります。2018年には群衆の一部が軽トラックを横転させる事件が起き、痴漢や暴行などの事件も相次ぎました。

渋谷区は2019年、ハロウィンなどの期間に駅周辺の路上飲酒を禁じる条例を定め、約1億円の予算を投じて対策に乗り出します。コロナ禍をはさんだ2023年には「渋谷はハロウィーンをお休みします」と異例の呼びかけを行い、2024年10月からは午後6時から翌朝5時までの路上飲酒を通年で禁止しました。2025年も「迷惑ハロウィーン」をやめるよう呼びかけ、ハチ公像の周りを10月30日の夕方から11月1日の朝まで封鎖しています。

携帯電話の位置情報をもとにした推計では、ハロウィン当日の渋谷駅周辺の人出はピーク時で、2019年の10万人以上から2023年には約6万人、2024年には約7万人に減りました。渋谷はもはや「ハロウィンの会場」ではなくなりつつあります。老舗の川崎のイベントも、盛り上がりがピークを過ぎたことや楽しみ方の多様化、ほかの街の迷惑行為によるイメージの悪化を理由に、2021年に24年の歴史を閉じました。

いまのハロウィンは「家」と「外」

いまハロウィンに何かをする人は、全体から見ると少数派です。調査会社インテージが2025年9月に15〜79歳の5,000人に聞いた調査では、ハロウィンに予定がある人は24.1%で、前年より約4ポイント減りました。予定のある人の予算から推計した市場規模は1,673億円で、前年の93.0%です。別の調査でも、2025年にハロウィンにちなんだことをした人は26.8%でした。

そのなかで最も多いのは、家で楽しむ人です。先の26.8%という調査では、実施した内容のうち「家でハロウィンにちなんだ料理やスイーツ、飲み物を楽しんだ」が13.5%で最も多く、お菓子を買う(7.4%)、お菓子を贈る・トリック・オア・トリートをする(6.8%)が続きました。首都圏・東海圏・関西圏の消費者に聞いた別の調査でも、楽しみにしている過ごし方の1位は「家で過ごしたい」(23.3%)です。

家で楽しむのは子育て世帯と若い世代

子育て世帯では、ハロウィンは家族の年中行事として定着しています。子育て情報サイト「いこーよ」のモニター調査では、68.6%が子どもと一緒にハロウィンを楽しむ予定と答えました。過ごし方は「子どもの仮装」が53.6%で最も多く、「グッズを飾る」と「保育園・幼稚園のイベントに参加」が26.8%、「お菓子や料理を用意する」が24.5%、「家族で自宅パーティ」が18.4%と、家の中での楽しみが上位に並びます。

一方で、家で楽しむのは子育て世帯だけではありません。3圏域の調査では、20〜30代の女性で「かぼちゃ料理を食べたい」「ハロウィンに合った料理やお菓子を作りたい」という声がほかの層より多くなっています。若い世代がハロウィンの料理やスイーツを家で楽しむスタイルも、家のハロウィンの大きな柱です。

外で楽しむのは20代が中心、ただし昼は家族も

ハロウィンに関連した飲食やパーティ、イベントへの参加予定が最も高いのは20代です。3圏域の調査では、全体の15.7%に対し、20代男性の32.3%、20代女性の20.5%が参加予定と答えました。誰と過ごしたいかでも「友人・知人」(8.9%)が3年連続で最多となり、「夫婦二人」(7.2%)、「子連れの家族・親族」(6.6%)を上回っています。若い世代の外のハロウィンは、路上に集まる形から、テーマパークやコスプレイベントのような主催者がいてルールのある場へと移りつつあります。

ただし、外のイベントは若い世代だけのものではありません。子育て世帯でも19.0%が、遊園地や商業施設、商店街のハロウィンイベントに出かけると答えています。同じテーマパークでも、昼は家族向け、夜は大人向けとプログラムを分ける例が目立ち、USJは昼のハロウィンと夜のホラー・ナイトを、サンリオピューロランドは昼の子ども向けイベントと夜通しの音楽フェスを分けて開いています。

まとめると、家で楽しむ中心は子育て世帯、外のイベントで最も活発なのは20代です。ただし家では若い世代も料理やスイーツを楽しみ、外でも昼のイベントには家族連れが多く集まります。いまのハロウィンは、世代で分かれているというより、「家か外か」「昼か夜か」で楽しみ方が分かれているといえます。

家で楽しむハロウィン

家で楽しむハロウィンの中心は、仮装、飾り付け、料理やお菓子です。家族だけで過ごすほか、子どもの友だちや大人同士で集まるホームパーティも定番になりました。準備の手間はかかりますが、天気や混雑に左右されず、小さな子どもでも無理なく参加できるのが家で楽しむ良さです。飾り付けや料理のアイデア、準備の段取りはおうちハロウィンパーティの準備と楽しみ方で紹介しています。

外で楽しむハロウィン

外で楽しむなら、テーマパークのハロウィンイベント、街ぐるみのコスプレイベント、子ども向けの仮装パレードが主な行き先です。関東では東京ディズニーリゾートや池袋のコスプレイベント、関西ではUSJが代表的です。仮装できる期間や年齢の条件、夜のプログラムの有無はイベントごとに異なります。主なイベントの内容と選び方はハロウィンのお出かけ先ガイドにまとめました。

準備に使えるサービスと道具

家で楽しむ場合も外に出かける場合も、早めにそろえておくと慌てずに済むものをまとめました。

この特集で使った調査・資料

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