2026年の土用は、冬が1月17日から2月3日まで、春が4月17日から5月4日まで、夏が7月20日から8月6日まで、秋が10月20日から11月6日までです。
土用とは
土用(どよう)は、季節の変わり目にあたる期間のことです。立春・立夏・立秋・立冬それぞれの直前、およそ18日間がこれにあたります。四つの季節の手前に置かれるため、一年に4回めぐってくる期間です。多くの人が思い浮かべるのは、鰻を食べる夏の土用でしょう。ただし土用そのものは、春夏秋冬すべてにあります。土用は特定の一日ではなく、18日ほど続く期間を指す言葉です。
由来と歴史
土用のもとになったのは、古代中国で生まれた五行説(ごぎょうせつ)です。五行説では、世の中のすべてを木・火・土・金・水の五つに当てはめて考えます。この考え方を四季に割り当てると、春は木、夏は火、秋は金、冬は水となります。
すると、土だけが余ってしまいます。そこで四季の変わり目に18日ずつを割り当て、その期間を土が支配すると考えました。これが土用という名前の由来です。四季の終わりに土を置くことで、五つがすべて収まる形になりました。
この考え方は日本に伝わり、暦に書き込まれるようになります。江戸時代には、暦を見て日々の行動を決める習慣が庶民にも広がりました。季節の変わり目に体調をくずしやすいという実感が、土用の考え方と重なって定着したとも語られています。
何をする期間か
土用の期間には、昔から言い伝えられている決まりごとがあります。
- 土を動かす作業を避けます。土いじり、庭の造成、井戸掘り、基礎工事などが当てはまります。
- 引っ越しや家の建て始めも控えるという言い伝えがあります。
- 季節の変わり目にあたるため、体を休めて無理をしないようにします。
- 夏の土用には、丑の日に精のつくものを食べる習わしがあります。
土を動かすことを避けるのは、土公神(どくじん)という神様が土を支配すると考えられたためです。土の中にいる神様を怒らせないように、という言い伝えです。
ただし例外の日があります。この期間の中でも、土公神が天に上がるとされる日が数日あります。この日を間日(まび)と呼びます。間日には土を動かしてよいとされ、庭仕事や工事の予定を組む日として使われてきました。
食べるもの
土用のうち、最もよく知られているのが夏の土用の食べ物です。丑(うし)の日に鰻を食べる習わしが、今も広く続いています。もとは「う」のつくものを食べると夏負けしないという言い伝えでした。梅干し、瓜、うどんもこれにあたります。
ほかの季節の土用にも、食べ物の言い伝えがあります。冬の土用は未(ひつじ)の日に「ひ」のつくものを食べる形です。春の土用は戌(いぬ)の日に「い」のつくもの、秋の土用は辰(たつ)の日に「た」のつくものが選ばれます。ただし夏以外の言い伝えは広く定着していません。
いずれの季節も、体に負担のかかりやすい時期です。消化のよいものを選び、しっかり食べることが本来の目的だといえます。行事の名前にとらわれず、体の様子に合わせて選ぶのが現実的です。
準備はいつから
工事や庭仕事を予定している場合は、日程の調整が要ります。土用の期間を避けたいなら、土用の入りの1か月前までに業者と日取りを相談しておきます。着工の日をずらすだけで済むこともあります。
期間中にどうしても作業したい場合は、間日を使う方法があります。間日は暦によって日が決まっているため、土用の入りの2週間前までにその期間の間日を調べておきます。暦や神社が配る暦注に載っています。
体調の面でも支度ができます。季節の変わり目は気温の差が大きく、体がついていかない時期です。土用の入りの1週間前から、睡眠と食事の時間を整えておくと過ごしやすくなります。夏の土用に鰻を用意する場合は、丑の日の1か月前から2週間前に予約しておくと確実です。この時期は品薄になり、値段も上がります。店に並ぶ数が限られるため、当日に買おうとすると手に入らないこともあります。
よくある疑問
土用は年4回あるのに、なぜ夏だけ有名なのですか
夏の土用に鰻を食べる習わしが、広く定着したためです。暑さで食欲が落ちる時期と重なり、精のつくものを食べる理由が分かりやすかったことも大きいでしょう。ほかの季節の土用にも同じ考え方はありますが、食べ物として広まりませんでした。
土を動かしてはいけないという言い伝えは守るべきですか
必ず守らなければならない決まりではありません。工事の日程が土用と重なることは珍しくありません。気になる場合は、間日を選ぶという方法があります。土地や家に関わることは気持ちの問題も大きいため、家族で相談して決めるとよいでしょう。
間日はどうやって調べるのですか
暦やカレンダーの暦注の欄に書かれています。神社が配る暦にも載っています。間日の日数は季節ごとに異なり、数日しかありません。工事の予定に使いたい場合は、早めに調べておくと日取りを組みやすくなります。
今後5年間の土用
- 2026年10月20日〜11月6日
- 2027年1月17日〜2月3日
- 2027年4月17日〜5月4日
- 2027年7月20日〜8月6日
- 2027年10月21日〜11月7日

