2027年の旧正月は2月7日です。
旧正月とは
旧正月(きゅうしょうがつ)は、昔の暦で数えたときの元日にあたる日です。日付は毎年変わり、1月下旬から2月中旬の間で動きます。かつての日本では、この日が一年の始まりでした。今の日本で大きく祝われることは少なくなりましたが、沖縄や奄美、各地の中華街では今も行事が行われます。中華圏では春節(しゅんせつ)と呼ばれ、一年で最も大きな行事です。旧正月と春節は、同じ日を別の言い方で呼んだものです。
由来と歴史
昔の日本では、月の満ち欠けをもとにした暦を使っていました。新月の日を月の始まりとし、満月を経てまた新月に戻るまでを一か月と数えます。この数え方では、一年が354日ほどにしかなりません。
そのままでは季節がずれていくため、数年に一度、同じ月を二度くり返す閏月(うるうづき)を入れて調整しました。この暦での1月1日が、旧正月です。日付が毎年動くのは、この決め方によるものです。
日本の正月が今の1月1日に移ったのは、明治時代の改暦によります。国が暦を切り替えたことで、正月の日付も一斉に動きました。ただし切り替えはすぐには行き渡りません。農村や漁村では、季節の感覚に合う旧正月を祝う地域が長く残りました。
何をする日か
旧正月の過ごし方は、地域によって形が異なります。共通するのは、新しい年の始まりを家族や地域で祝うという点です。
- 中華街では、獅子舞や龍の舞、爆竹の音とともに新年を迎えます。
- 家の入口に、赤い紙に願い事を書いた飾りを貼ります。赤は魔よけの色とされてきました。
- 沖縄では、家の火の神に手を合わせて一年の無事を願います。
- 親戚や近所の家をまわり、新年の挨拶を交わします。
中華圏では、旧正月の前後に長い休みを取るのが習わしです。遠くで働く人が実家へ帰るため、大規模な帰省の移動が起こります。日本の盆や正月の帰省に近い光景です。
食べるもの・供えるもの
旧正月の食べ物にも、それぞれ願いが込められています。中華圏では、餃子や年糕(ねんこう)という蒸し菓子が食卓に並びます。餃子は昔の貨幣に形が似ていることから、豊かに暮らせるようにという願いを込めて食べられます。
沖縄では、重箱に詰めた料理を用意します。豚肉を使った煮物や揚げ物、かまぼこなどを詰め合わせた形です。供えたものを家族で分けていただく点は、日本の正月と同じ考え方です。
火の神をまつる家では、酒や米を供えます。船を持つ家では、船に飾りをつけて大漁を願う地域もあります。
準備はいつから
旧正月は日付が動くため、まず日を確かめるところから始まります。暦や旧暦カレンダーで、当日の2か月前までに日を押さえておくと予定が立てやすくなります。
中華街の行事に出かける場合は、当日の1か月前から日程が公表され始めます。人出が多く、宿や交通機関も混み合います。遠方から出かけるなら、当日の1か月前までに宿と切符を手配しておきます。
飾りや食材を用意する場合は、当日の1週間前から3日前がちょうどよい時期です。中華街の食材店では、この時期に旧正月向けの品が並びます。沖縄で重箱料理を用意する家庭では、当日の2日前から下ごしらえを始めます。日持ちのする煮物から先に作ると、当日は詰めるだけで済みます。
地域による違い
日本で旧正月の行事が盛んなのは、大きく二つの地域です。
一つは各地の中華街です。横浜、神戸、長崎の中華街では、獅子舞やランタンの飾りつけとともに祝いの行事が開かれます。期間中は多くの見物客が集まります。
もう一つは沖縄と奄美です。とくに漁業が盛んな地域では、旧正月を新暦の正月より重んじる家が今も残ります。船を飾って大漁を願う行事が行われる地域もあります。本土の農村でも、かつては旧正月を祝う地域がありました。今はほとんど見られなくなっています。
よくある疑問
旧正月の日付が毎年変わるのはなぜですか
昔の暦が、月の満ち欠けをもとにしているためです。この暦の一年は354日ほどで、今の暦より11日ほど短くなります。ずれをそろえるために閏月を入れるため、旧正月の日付は1月下旬から2月中旬の間で動きます。今の暦の日付と重ならないのは、そのためです。
日本ではなぜ旧正月を祝わなくなったのですか
明治時代に暦が切り替わり、正月が今の1月1日に移されたためです。役所や学校がいっせいに新しい暦に合わせたことで、生活の区切りも移りました。ただし地域によっては、切り替えのあとも長く旧正月が祝われました。沖縄や奄美に残るのは、その名残です。
春節と旧正月は違うものですか
同じ日を指しています。中華圏での呼び方が春節、日本での呼び方が旧正月です。祝う日は同じですが、行事の中身や休みの長さは国や地域で異なります。旅行の時期がこれと重なると、航空券や宿が取りにくくなります。
今後5年間の旧正月
- 2027年2月7日(日)
- 2028年1月27日(木)
- 2029年2月13日(火)
- 2030年2月3日(日)
- 2031年1月23日(木)

