2027年の岸和田だんじり祭は、9月祭礼が9月18日・19日、10月祭礼が10月9日・10日です。
岸和田だんじり祭とは
岸和田だんじり祭は、大阪府岸和田市で秋に開かれる全国的に有名なお祭りです。毎年、敬老の日の直前の土曜日と日曜日に行われます。「だんじり」と呼ばれる木造の大きな山車(だし)を、大勢の人々が力を合わせて引き回します。
一番の魅力は、重いだんじりを猛スピードで角を曲がらせる「やりまわし」の迫力です。他の地域のお祭りでは、山車はゆっくりと安全に曲がるのが一般的です。しかし岸和田では、走りながら勢いよく直角に曲がります。見物客と引き手が一体となって盛り上がる、とても熱気のあるお祭りです。
由来と歴史
岸和田だんじり祭の歴史は、江戸時代の半ばにまでさかのぼります。当時の岸和田藩の殿様である岡部氏が、京都の伏見稲荷(ふしみいなり)の神様を岸和田城のなかに招いたのが始まりです。豊作を祈る「稲荷祭(いなりまつり)」として行われました。
最初は、提灯(ちょうちん)を持って歩くような静かなお祭りだったと言われています。しかし、町の人々が少しずつ工夫を重ねていきました。お囃子(おはやし)に合わせて踊るようになり、やがてだんじりを作って街を練り歩く形へと変化していきました。
明治時代から昭和時代にかけて、街の通りが整備されていくにつれて、だんじりは大きくなりました。それに合わせてやりまわしの技術も磨かれました。現在では、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祝うだけでなく、地域の絆(きずな)を深める大切な行事として受け継がれています。
何をする日か
だんじりの迫力ある動きを間近で鑑賞し、街全体が活気に包まれる雰囲気を味わいます。
- 角を勢いよく曲がるやりまわしの瞬間を見物します
- 屋根の上で舞う大工方(だいくがた)の姿を鑑賞します
- 夜には提灯で飾られた美しいだんじりを眺めます
昼間は、だんじりが街中を猛スピードで駆け抜けます。屋根の上には大工方が乗り、うちわを手に優雅な舞を見せながら下の引き手たちに合図を送ります。引き手たちは前を走り、後ろでだんじりの向きを操作する人たちと呼吸を合わせます。
夜になるとお祭りの雰囲気は一変します。だんじりにはたくさんの提灯が飾られ、昼間の激しい動きとは対照的に、街をゆっくりと練り歩きます。子どもたちも一緒に歩きながら和やかな時間を楽しみます。昼と夜で全く違う二つの顔を楽しめるのが特徴です。
地域による違い
岸和田だんじり祭は、岸和田市内の地区によって開催される時期に違いがあります。
全国的に有名なのは、9月に行われる海側(岸和田地区・春木地区)のお祭りです。狭い街並みを縫うように走るため、やりまわしの迫力がより際立ちます。テレビなどのニュースでよく放送されるのもこちらの地区の様子です。
一方で、山側の地区では10月に入ってからだんじり祭が開かれます。山手(やまて)の地区には坂道が多く、だんじりが急な坂を力強く上り下りする様子が見られます。それぞれに異なる特徴があり、地元の地形を活かした力強い引き回しが行われています。
準備はいつから
遠方から岸和田を訪れる場合は、半年ほど前からホテルの予約を始めます。お祭りの期間中は、全国から数十万人の観光客が訪れるため、会場に近い宿泊施設はすぐに満室になってしまいます。
また、安全に見学するための準備も大切です。当日の1週間前までに歩きやすい運動靴や、動きやすい服装を用意しておきます。だんじりが近づいてきたら、決められた見学場所から絶対に飛び出さないよう、ルールを確認しておくことも重要です。
有料の観覧席を利用する場合は、当日の1か月前までにチケットを購入しておきます。特設の観覧席からだと、やりまわしの迫力を安全で確実な場所から見ることができます。
よくある疑問
だんじりは誰でも引くことができますか
その地区に住んでいる人しか引くことができません。だんじり祭は、もともと地域の人々が豊作を神様に感謝するための行事です。そのため、観光客が飛び入りで参加することはできません。引き手たちは一年を通じて厳しい練習を重ね、準備をしてきました。観光客は、その熱気と迫力を見物して楽しみます。
やりまわしを見るのにおすすめの場所はどこですか
「カンカン場」と呼ばれる交差点が一番の定番スポットです。道幅が広く、やりまわしをフルスピードで行うため、最も迫力のある動きが見られます。ただし、ここは大変混雑するため、安全に見るためには有料観覧席のチケットを買うのがおすすめです。その他にも、各町内にやりまわしを行う見せ場がいくつかあります。
雨が降った場合お祭りはどうなりますか
だんじり祭は、雨が降っても基本的には予定通りに行われます。引き手たちは雨合羽(あまがっぱ)を着てだんじりを引きます。雨で路面が滑りやすくなるため、やりまわしの難しさはさらに上がります。台風などのひどい悪天候で危険と判断された場合のみ、時間を遅らせたり中止したりすることがあります。
今後5年間の岸和田だんじり祭
- 2027年9月18日〜9月19日
- 2027年10月9日〜10月10日
- 2028年9月16日〜9月17日
- 2028年10月7日〜10月8日
- 2029年9月15日〜9月16日

