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初午とは?稲荷神社に参る日の由来といなり寿司の意味を解説

初午のために器に盛られた稲荷ずし 年中行事

2027年の初午は2月8日です。

初午とは

初午(はつうま)は、2月に最初に来る午(うま)の日に行う行事です。2月に入って最初の午(うま)の日にあたります。この日には、全国の稲荷神社で祭りが行われます。稲荷神社にまつられているのは、作物の実りを守る神様です。初午は、その年の豊作と商売繁盛を願う日です。参拝者は油揚げやいなり寿司を供え、一年の無事を祈ります。

由来と歴史

初午の由来は、京都の稲荷山に伝わる話にあります。奈良時代のある年、2月の最初の午の日に神が山へ降りたと伝えられています。この日を記念して、稲荷神社では初午に祭りを行うようになりました。

稲荷という名前は、稲が生る(いねがなる)という言葉から来たという説が知られています。作物の実りを守る神様として、まず農村で信仰されました。やがて商いの神様としての性格も加わります。

江戸時代には、稲荷信仰が町人の間で大きく広がりました。江戸の町では、辻ごとに稲荷の社があるといわれるほど数が増えました。店や家の敷地に小さな社を建て、初午にお参りする形が定着します。寺子屋では、この日を入門の日とする例もありました。

何をする日か

初午の日には、稲荷神社や家の社で次のようなことを行います。

  • 稲荷神社に参り、五穀豊穣や商売繁盛を願います。
  • 供え物として油揚げやいなり寿司を持参します。
  • 社の前に、赤い幟(のぼり)を立てます。
  • 家に稲荷の社がある場合は、掃除をして供え物を新しくします。

狐が神の使いとされているため、境内には狐の像が置かれています。狐は神様そのものではなく、神の使いという位置づけです。像に油揚げを供える光景がよく見られます。

地域によっては、子どもが太鼓を叩いて家々をまわる行事も残ります。参拝の作法は普通の神社と同じで、二礼二拍手一礼で祈ります。

食べるもの・供えるもの

初午の食べ物として広く知られているのが、いなり寿司です。甘辛く煮た油揚げに、酢飯を詰めた料理です。初午に食べるものは、初午いなりと呼ばれることもあります。

油揚げが選ばれた理由には、狐の好物だという言い伝えがあります。もとは狐に供える食べ物として油で揚げたねずみを使ったという説もありますが、確かなことは分かっていません。油揚げが供え物として定着したのは、庶民に広まってからです。

繭(まゆ)の形をした初午団子を作る地域もあります。養蚕(ようさん)が盛んだった土地で、蚕の繭がたくさんできるようにと願ったものです。

準備はいつから

初午は日付が動くため、まず日を確かめるところから始めます。暦やカレンダーで、当日の2週間前までに日を押さえておくと予定が組みやすくなります。

いなり寿司を作るなら、材料は当日の2〜3日前にそろえます。油揚げは前日のうちに油抜きをして煮ておくと、味がよく染みます。煮た油揚げは冷めるときに味を吸うため、前日に作って寝かせるのがこつです。当日は酢飯を詰めるだけで済みます。

しもつかれを作る地域では、節分の豆を取っておく必要があります。節分の残り豆は捨てずに保管しておきます。鮭の頭も正月のうちに取り分け、冷凍しておくと当日まで持ちます。

社に幟を立てる場合は、当日の1週間前に布の傷みを確かめます。神社に納める初穂料を用意するなら、当日の前日までに新しい封筒に入れておきます。

地域による違い

初午に食べるものは、地域によってはっきり分かれます。

関東を中心とする地域では、いなり寿司が定番です。家庭で作るほか、店で買って供える形も広く見られます。

栃木を中心とする北関東では、しもつかれという郷土料理を作ります。鮭の頭、大根、にんじん、節分の残り豆、酒粕を煮込んだ料理です。近所に配って分け合う習わしも残っています。

京都を中心とする関西では、畑菜(はたけな)の辛子和えを食べる家庭があります。畑菜は京都で作られてきた青菜です。「畑」の音が初午の「はつ」に通じることから選ばれたと語られています。

よくある疑問

なぜ狐がまつられているのですか

狐は神の使いと考えられてきたためです。稲荷の神様そのものではありません。狐は田畑を荒らすねずみを捕るため、作物を守る動物として大切にされました。稲を守る神様と結びつき、使いの役目を負う形になったと考えられています。

二の午や三の午とは何ですか

2月に来る2回目の午の日を二の午、3回目を三の午と呼びます。2月の日数と午の日のめぐりの関係で、3回来る場合があります。地域によっては、二の午にも祭りを行います。初午が最も大きな行事にあたります。

どの神社に参ればよいですか

稲荷神社であればどこでも構いません。全国に数多くあり、近所の小さな社も含まれます。会社や店の敷地に社がある場合は、そこで参る形でも十分です。参る場所より、実りや商いへの感謝を伝えることが中心にあります。

今後5年間の初午

  • 2027年2月8日(月)
  • 2028年2月3日(木)
  • 2029年2月9日(金)
  • 2030年2月4日(月)
  • 2031年2月11日(火)
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