2027年の秋のお彼岸は9月20日から26日までです。
秋のお彼岸とは
秋のお彼岸(おひがん)は、日本の伝統行事です。秋分の日を中日(ちゅうにち)として、その前後3日間を合わせた合計7日間を指します。現在の暦に当てはめると、だいたい9月下旬ごろに巡ってきます。最初の1日目を「彼岸入り(ひがんいり)」、最後の日を「彼岸明け(ひがんあけ)」と呼びます。
ご先祖様に感謝を伝えて供養するための大切な期間です。お彼岸の時期には、家族揃ってお墓参りに行き、お仏壇を綺麗に掃除してお参りをするのが習わしです。厳しい残暑が和らぎ、少しずつ涼しくなり始める季節の節目としても親しまれています。
由来と歴史
お彼岸という行事は、他の仏教国には見られない日本独自の風習です。「彼岸」とは、仏教の言葉で「迷いのない悟りの世界(あの世)」を意味しています。それに対して、私たちが生きている現実の世界は「此岸(しがん)」と呼ばれます。
秋分の日は、太陽が真東から昇って真西へと沈む特別な日です。仏教では、極楽浄土(ごくらくじょうど)ははるか西の彼方にあると信じられていました。そのため、太陽が真西に沈むこの時期は、あの世とこの世が最も通じやすくなると考えられました。
平安時代には、西の空に向かって祈りを捧げる貴族の儀式として始まりました。江戸時代になると、庶民の間にもご先祖様を供養する行事として定着しました。農家にとっても、秋の収穫の時期にご先祖様へ感謝を伝える大切な節目として広まっていきました。
何をする日か
家族でお墓参りに行き、お仏壇を掃除してご先祖様に手を合わせます。
- 墓石を水とタワシで綺麗に洗い流して掃除します
- お花やお線香を備えて静かに目を閉じて合掌します
- 家のお仏壇の仏具を磨き新しいお花とお供え物を飾ります
お墓参りでは、まずお墓の周りの雑草を抜き、墓石を綺麗に洗うことから始めます。花立てに新しいお花を飾り、お水やお線香を供えて静かに手を合わせます。
家にあるお仏壇も、普段より丁寧に掃除をします。仏具を布で磨き、綺麗なお花やお菓子をお供えします。特別な決まりはなくご先祖様を思い出すことが一番の供養になります。お寺で行われる「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれる法要(ほうよう)に参加して、読経を聞くご家庭もあります。
食べるもの・供えるもの
秋のお彼岸に欠かせないお供え物が「おはぎ」です。もち米を軽く潰して丸め、小豆(あずき)のあんこで包んだ和菓子です。
春のお彼岸にお供えする「ぼたもち」とは、実は同じ食べ物です。季節の花に見立てて、春は牡丹(ぼたん)の花から「ぼたもち」、秋は萩(はぎ)の花から「おはぎ」と呼び分けられています。また、秋に収穫されたばかりの新鮮な小豆は皮が柔らかいです。そのため秋のおはぎは皮ごと使った粒あんで作るのが昔からの風習です。
お供えしたおはぎは、お参りが終わったあとに家族で切り分けていただきます。小豆の赤い色には魔除けの力があるとされており、ご先祖様への感謝とともに家族の健康を祈る意味が込められています。
準備はいつから
お墓参りに行く日程は、当日の1週間前までに家族と相談して決めておきます。7日間の期間中であればいつでも構いませんが、予定を早めに合わせておくとスムーズです。遠方のお墓に行く場合は、電車の切符やレンタカーの手配も忘れずに行います。
お供えするお花やお線香は、当日の前日までに買っておきます。お彼岸の時期になると、花屋やスーパーに秋らしい色合いの「お彼岸用の花束」がたくさん並びます。おはぎも日持ちしないため、当日の朝か前日の夕方に和菓子店で買い求めるのがおすすめです。
よくある疑問
なぜ「暑さ寒さも彼岸まで」と言うのですか
季節の変わり目を表す日本の古いことわざです。秋のお彼岸の時期になると、夏の厳しい残暑が和らぎ、少しずつ涼しくて過ごしやすい気候に変わっていくことを意味しています。逆に、春のお彼岸の頃には厳しい寒さが和らいで暖かくなります。昔の人々が自然の変化を肌で感じて生み出した、知恵の詰まった言葉です。
お墓参りに行くのにふさわしい服装はありますか
普段着で問題ありませんが派手すぎる服装は避けます。お葬式のような喪服を着る必要はなく、動きやすい落ち着いた色の服で十分です。お墓の掃除で水を使うため、足元は歩きやすく汚れにくい靴を選びます。ただし、お寺の法要に参加する場合は、少し整った服装(スーツやジャケットなど)を選ぶと安心です。
お彼岸の期間に結婚式などのお祝い事をしてもよいですか
はい、しても問題ありません。お彼岸はお祝い事を避けるべき期間(喪中など)とは異なります。ご先祖様に感謝を伝える日であるため、結婚や引っ越しなどのおめでたい報告をするのに良い時期だと考える人もいます。ただし、親戚の中には「お墓参りに集中したい」という理由で気にする方もいます。日取りを決める際は事前に相談しておくと丁寧です。
今後5年間の秋のお彼岸
- 2027年9月20日〜9月26日
- 2028年9月19日〜9月25日
- 2029年9月20日〜9月26日
- 2030年9月20日〜9月26日
- 2031年9月20日〜9月26日

