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雨水とは?雪が雨に変わる時期の意味とひな人形を飾る習わし

雪解け水がしたたる木々と霞がたなびく早春の山里の風景 二十四節気

2027年の雨水は2月19日です。

雨水とは

雨水(うすい)は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。二十四節気とは、一年を24の季節に分けて名前を付けた昔の暦を指します。雨水は2月19日ごろにあたり、空から降るものが雪から雨に変わる時期です。積もった雪も解け始め、水となって流れ出します。名前は、この移り変わりをそのまま表しています。昔から、農作業の支度を始める目安として使われてきました。日ざしがやわらぎ、春の気配が少しずつ増していきます。

暦の上での位置づけ

二十四節気は、太陽の位置をもとに決められています。太陽の通り道を360度に分け、その角度を太陽黄経(たいようこうけい)と呼びます。雨水は太陽黄経が330度に達した日です。

ひとつ前の節気は、暦の上で春が始まる立春(りっしゅん)で、太陽黄経315度にあたります。次に来るのは、虫が土から出てくる啓蟄(けいちつ)で、太陽黄経345度です。雨水は、春が始まってから二番目に置かれた節気になります。

寒さの底を過ぎ、季節が動き出す実感が出てくる時期です。ただし気温はまだ低く、雪の降る日も残ります。暦の上の区切りと、実際の天気が近づき始めるころだといえます。日中と朝晩の気温差が大きくなるのも、この時期の特徴です。

この時期の自然

二十四節気をさらに3つに分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)と呼びます。雨水の3つの候は、凍りついた地面がゆるみ、草木が動き出す様子を伝えます。

  • 初候の土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)は、雨が土を湿らせて目を覚まさせるころという意味です。
  • 次候の霞始靆(かすみはじめてたなびく)は、遠くの山に霞がかかり始めるころを表します。
  • 末候の草木萌動(そうもくめばえいずる)は、草や木が芽を出し始めるころという意味です。

三つとも、水と土がゆるんで動き出すという流れでつながっています。霞は、空気に含まれる水分が増えることで生まれます。冬の澄んだ空とは違う、やわらかい景色に変わる時期です。梅の花が見ごろを迎える地域も多くなります。

この時期の暮らし

雨水は、農作業を始める合図として使われてきました。雪解け水が田畑に入り、固く凍っていた土が耕せる状態に戻るためです。種もみを水に浸す時期の目安とする地域もありました。

家の中の習わしもあります。雨水の日にひな人形を飾ると、良縁に恵まれるという言い伝えです。水が命を育てるという考え方から生まれたと語られています。桃の節句は3月3日のため、雨水に飾れば2週間ほど前から飾れる計算になります。飾る場所の掃除は、その数日前に済ませておくと当日が楽になります。

天気の面では、春一番が吹くのもこの時期です。強い南風が吹いたあとは、いったん冷え込みが戻ります。気温の上下が大きいため、厚手の上着はまだ手元に置いておくと安心です。花粉が飛び始めるのもこのころにあたります。外に干した洗濯物への備えを考え始める時期でもあります。

旬の食べ物

雪の下や冷たい水の中で育った食材が、店先に並び始めます。

  • 菜の花は、つぼみごといただく青菜です。ほろ苦さが春らしい味わいになります。
  • 春キャベツは葉がやわらかく、生でも煮ても食べられます。
  • ふきのとうやうどは、香りと苦みで季節を感じさせます。
  • はまぐりやあさりは身が太り、汁物にすると出汁がよく出ます。
  • わかめは新物が出回り、酢の物や味噌汁に使われます。しらすも、この時期から店先に並び始めます。

貝が旬を迎えるのは、春の産卵に備えて身を蓄えるためです。潮干狩りが始まる地域もあります。春の食材に苦みが多いのは、冬にたまったものを出す働きがあると昔から考えられてきました。

よくある疑問

なぜ雨水にひな人形を飾るのですか

水が命を育てるという考え方から、水に縁のある雨水が選ばれたと語られています。良縁に恵まれるという言い伝えは、この考え方から生まれたものです。飾る日に厳しい決まりはなく、桃の節句の当日までに間に合えば構いません。ただし前日に飾るのは、一夜飾りとして避ける家庭があります。

雨水なのに雪が降るのはなぜですか

雨水は気温ではなく、太陽の位置で決まるためです。暦の上では雪が雨に変わる時期でも、実際の天気は地域によって大きく違います。北の地方や山間部では、雨水を過ぎてからも雪が積もることが珍しくありません。暦は全国で共通の目安であり、その土地ごとの気候とは別に決まっています。

雨水の日付が毎年変わるのはなぜですか

二十四節気は日付ではなく、太陽の位置で決まるためです。地球が太陽のまわりを一周するのにかかる時間は、365日ちょうどではありません。この端数の分だけ、太陽が330度に達する日がずれます。そのため雨水の日は前後に動きます。

今後5年間の雨水

  • 2027年2月19日(金)
  • 2028年2月19日(土)
  • 2029年2月18日(日)
  • 2030年2月18日(月)
  • 2031年2月19日(水)
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