2027年の立夏は5月6日です。
立夏とは
立夏(りっか)は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。二十四節気とは、一年を24の季節に分けて名前を付けた昔の暦を指します。立夏は5月5日ごろにあたり、暦の上で夏が始まる日です。前日までが春、この日からが夏という区切りになります。立春から始まった春が、ここで一区切りつきます。夏に置かれた六つの節気の最初にあたる日です。実際にはまだ涼しい日もありますが、日ざしは日ごとに強くなります。新緑がまぶしく、外に出るのが心地よい時期です。
暦の上での位置づけ
二十四節気は、太陽の位置をもとに決められています。太陽の通り道を360度に分け、その角度を太陽黄経(たいようこうけい)と呼びます。立夏は太陽黄経が45度に達した日です。
ひとつ前の節気は、作物を育てる雨が降る穀雨(こくう)で、太陽黄経30度にあたります。次に来るのは、草木が茂って満ち始める小満(しょうまん)で、太陽黄経60度です。
立春・立秋・立冬とあわせて、四つの立が季節の変わり目を示します。暦の上の夏は、立夏から立秋の前日までを指します。今の感覚で夏の盛りと感じる時期は、暦では夏の終わりごろにあたります。
この時期の自然
二十四節気をさらに3つに分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)と呼びます。立夏の3つの候は、生き物が本格的に動き出す様子を伝えます。
- 初候の蛙始鳴(かわずはじめてなく)は、水辺で蛙が鳴き始めるころという意味です。
- 次候の蚯蚓出(みみずいずる)は、みみずが土の中から出てくるころを表します。
- 末候の竹笋生(たけのこしょうず)は、たけのこが地面から生えるころという意味です。
三つとも、土と水のそばで命が動くという流れでつながっています。水を張った田で蛙が鳴き始めるのは、田植えの時期と重なるためです。夕暮れどきに響く蛙の声は、初夏を告げる音として親しまれてきました。木々の葉は淡い色から濃い緑へ変わっていきます。虫や鳥の声も、日ごとににぎやかになります。
この時期の暮らし
一年のうちでも、風の心地よさが際立つ時期にあたります。新緑の間を吹く風を薫風(くんぷう)と呼び、手紙のあいさつ文にも使われます。屋外で過ごすのに、最も向いた季節のひとつだといえます。行楽や山歩きに出かける人も、ぐんと多くなります。
暮らしの上では、夏に向けた支度が始まります。衣類の入れ替えを進め、冬物をしまいます。厚手の上着は、晴れた日に干してからしまうと傷みません。扇風機や網戸の点検は、暑くなる前に済ませておくと慌てずに済みます。冷房の試運転も、この時期にしておくと安心です。
農作業では、田植えの支度が各地で始まります。水を張った田が広がり、景色が大きく変わる時期です。田植えは地域によって1か月ほど差があります。日ざしが強まるため、外で長く過ごすなら帽子が欠かせません。紫外線が増え始める時期にもあたります。
旬の食べ物
春の名残と夏の走りが、同じ売り場に並ぶのがこの時期です。
- そら豆やグリーンピースは、さやから出したてが最もやわらかく味わえる時期です。
- 新じゃがは皮が薄く、洗って皮ごと調理できます。
- アスパラガスは甘みが強く、ゆでても焼いても香りよく楽しめます。
- 初がつおは身がさっぱりしており、たたきにして薬味と合わせます。
- あじやいさきは脂がのり始め、塩焼きにも刺身にも向きます。
- さくらんぼが店先に出回り始めるのも、ちょうどこの時期からです。
豆の類が一斉に出そろうのが、この季節の特徴です。どれも日がたつと味が落ちます。買ったその日に調理すると、持ち味が生きます。
よくある疑問
立夏なのに暑くないのはなぜですか
立夏は気温ではなく、太陽の位置で決まるためです。この時期から日ざしは強まります。それでも地面や海が暖まるまでには、時間がかかります。実際に暑くなるのは、立夏から1か月以上あとになります。梅雨を挟んでから、本当の暑さがやって来ます。暦の上の区切りと体で感じる季節がずれるのは、この時間差によるものです。
暦の上の夏はいつまでですか
立夏から立秋の前日までです。今の暦に当てはめると、5月の初めから8月の初めごろにあたります。最も暑い8月の半ばは、暦の上ではすでに秋に入っています。残暑という言葉が使われるのは、この区切り方によるものです。暦と実際の気温は、およそ1か月ずれていることになります。
立夏の日付が毎年変わるのはなぜですか
二十四節気は日付ではなく、太陽の位置で決まるためです。地球が太陽のまわりを一周するのにかかる時間は、365日ちょうどではありません。この端数の分だけ、太陽が45度に達する日が少しずつずれます。そのため立夏の日は前後に動きます。
今後5年間の立夏
- 2027年5月6日(木)
- 2028年5月5日(金)
- 2029年5月5日(土)
- 2030年5月5日(日)
- 2031年5月6日(火)

