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小満とは?草木が満ち始める時期の意味と七十二候・旬の味覚

黄金色に色づいた麦畑と青々と茂る木々の初夏の風景 二十四節気

2027年の小満は5月21日です。

小満とは

小満(しょうまん)は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。二十四節気とは、一年を24の季節に分けて名前を付けた昔の暦を指します。小満は5月21日ごろにあたり、草木が茂って命が満ち始める時期です。名前は、あらゆるものが伸びて天地に満ちるという意味から来ています。秋にまいた麦が実り、農家がひと安心する時期だからという説もあります。夏に向かって、緑がいちだんと濃くなるころです。田畑も庭先も、生き物の気配で満たされていきます。

暦の上での位置づけ

二十四節気は、太陽の位置をもとに決められています。太陽の通り道を360度に分け、その角度を太陽黄経(たいようこうけい)と呼びます。小満は太陽黄経が60度に達した日です。

ひとつ前の節気は、暦の上で夏が始まる立夏(りっか)で、太陽黄経45度にあたります。次に来るのは、種まきの目安となる芒種(ぼうしゅ)で、太陽黄経75度です。小満は、夏に置かれた二番目の節気にあたります。

気温が上がり、夏の入り口にさしかかる時期です。西日本や沖縄では、梅雨の気配が近づきます。日ざしが強まる一方で、湿り気を帯びた風が吹く日も増えていきます。晴れと雨が入れ替わる、落ち着かない天気が続きます。

この時期の自然

二十四節気をさらに3つに分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)と呼びます。小満の3つの候は、育ちきったものの姿を伝えます。

  • 初候の蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)は、蚕が桑の葉をさかんに食べるころという意味です。
  • 次候の紅花栄(べにばなさかう)は、紅花(べにばな)が咲きそろうころを表します。
  • 末候の麦秋至(むぎのときいたる)は、麦が実って収穫を迎えるころという意味です。

三つとも、育ちきって実を結ぶという流れでつながっています。麦の穂が黄色く色づく様子は、麦秋(ばくしゅう)と呼ばれます。夏なのに秋という言葉を使うのは、麦にとっての実りの季節だからです。畑一面が黄金色に染まる眺めは、この時期だけのものです。

この時期の暮らし

沖縄では、この時期の長雨を小満芒種(スーマンボースー)と呼びます。小満から芒種にかけての梅雨を指す言葉です。本土より早く雨の季節に入るため、暦の名前がそのまま梅雨の呼び名になりました。沖縄の梅雨入りは5月の中ごろが目安になります。

本土でも、走り梅雨と呼ばれるぐずついた天気が現れる時期です。梅雨入りの前触れにあたります。湿気が増える前に、衣類の入れ替えを済ませておくと安心です。冬物をしまう前には、晴れた日に干して湿気を抜きます。防虫剤の入れ替えも、このときに済ませておきます。

農作業では、麦の収穫と田植えの時期が重なります。かつて養蚕(ようさん)が盛んだった地域では、蚕の世話が最も忙しい時期にあたりました。紅花の摘み取りも、この時期に行われます。かびや虫が出やすくなるため、食べ物の保存にも気を配る季節です。台所まわりの風通しも見直しておきます。

旬の食べ物

初夏の食材が出そろい、保存食を作る時期にも入ります。

  • らっきょうは、この時期だけの生のものが出回ります。漬けるなら早めに手に入れます。
  • 梅は青いうちに収穫され、梅酒や梅干しの仕込みに使われます。実の固さで用途が変わります。
  • そら豆は旬の終わりにさしかかり、味が濃くなります。
  • あじは脂がのり、刺身にも塩焼きにもよく合う時期を迎えます。
  • きゅうりやトマトなど、夏の野菜も店先に並び始めます。
  • びわが出回り、みずみずしい甘さを楽しめます。日持ちがしないため、買ったら早めに食べます。

らっきょうと梅は、時期を逃すと手に入りません。仕込みを考えているなら、店先に並んだらすぐ動くのが確実です。出回る期間は2週間ほどしかありません。

よくある疑問

小満とはどんな意味ですか

あらゆるものが伸びて、天地に満ち始めるという意味です。名前に使われた「満」の字が、それを表しています。頭に「小」が付くのは、まだ満ちきっていない途中の段階を表すためです。秋にまいた麦が実り、ひとまず安心できるという解釈も語られています。

スーマンボースーとは何ですか

沖縄で梅雨を指す言葉です。小満と芒種という二つの節気の名前を、そのまま並べた呼び方になります。沖縄は本土より早く雨の季節に入るため、この二つの節気が梅雨と重なります。暦の言葉が、そのまま天気を表す言葉として使われている例にあたります。

麦秋はなぜ秋という字を使うのですか

麦にとっての実りの季節だからです。秋という字には、作物が実る時期という意味があります。稲の実りは秋ですが、麦の実りは初夏にあたります。季節そのものではなく、麦の育ちに合わせた言葉だと考えると分かりやすくなります。

今後5年間の小満

  • 2027年5月21日(金)
  • 2028年5月20日(土)
  • 2029年5月21日(月)
  • 2030年5月21日(火)
  • 2031年5月21日(水)
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