2027年の大寒は1月20日です。
大寒とは
大寒(だいかん)は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。二十四節気とは、一年を24の季節に分けて名前を付けた昔の暦を指します。大寒は1月20日ごろにあたり、一年のうちで最も寒さが厳しくなる時期です。小寒から始まった「寒(かん)」の期間の後半にあたります。大寒の最後の日が節分で、その翌日から春が始まります。名前の通り、寒さがきわまって折り返す節目の時期です。手紙のあいさつ文や天気の話題によく登場する節気でもあります。
暦の上での位置づけ
二十四節気は、太陽の位置をもとに決められています。太陽の通り道を360度に分け、その角度を太陽黄経(たいようこうけい)と呼びます。大寒は太陽黄経が300度に達した日です。
ひとつ前の節気は、寒の入りにあたる小寒(しょうかん)で、太陽黄経285度です。次に来るのは春の始まりを示す立春(りっしゅん)で、太陽黄経315度にあたります。つまり大寒は、寒さの入り口と春の入り口にはさまれた位置にあります。
大寒の期間はおよそ15日間続きます。この期間が終わる日が節分です。寒さが最も厳しい時期が、そのまま春の直前に置かれているのが二十四節気の並びです。冬至を過ぎて日ざしは強くなっています。それでも地面や海に蓄えられた熱は、この時期に底を打ちます。日は伸びているのに寒さは増すという、感覚とずれた並びになっています。
この時期の自然
二十四節気をさらに3つに分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)と呼びます。大寒の3つの候は、寒さの底とその先の兆しを短い言葉で伝えます。
- 初候の款冬華(ふきのはなさく)は、雪の下から蕗の薹(ふきのとう)が顔を出すころという意味です。
- 次候の水沢腹堅(さわみずこおりつめる)は、沢の水が厚く凍りつくころを表します。
- 末候の鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)は、鶏が卵を産み始めるころという意味です。
初候と次候で、春の兆しと寒さの底が並んでいるのが特徴です。蕗の薹は雪解けを待たずに芽を出す、春の訪れを告げる山菜です。最も寒い時期に春の芽が出るという見方が、昔の人の観察から生まれました。
この時期の暮らし
大寒には、寒さをあえて利用する習わしがいくつもあります。味噌や日本酒、しょうゆの仕込みが本格化するのもこの時期です。気温が低いと雑菌が増えにくいため、じっくり発酵させるのに向いています。この時期の仕込みを寒仕込み(かんじこみ)と呼びます。
大寒の期間に汲んだ水は、寒の水(かんのみず)と呼ばれます。冷たく澄んでいて傷みにくいと考えられ、仕込みや保存食に使われてきました。凍み豆腐(しみどうふ)や寒天のように、寒さで凍らせて乾かす保存食もこの時期に作られます。
武道や書道では寒稽古(かんげいこ)が行われます。厳しい寒さの中で体と心を鍛えるための稽古です。寒中見舞いを出せるのも、この期間が最後になります。節分を過ぎてから出す場合は、余寒見舞い(よかんみまい)という形に変わります。寒中見舞いは節分までに届くように出すのが基本です。
旬の食べ物
寒さが厳しい時期の食材は、身が締まって味が濃くなります。
- 寒ブリは脂がのり、刺身にも照り焼きにもよく合います。
- あんこうやたらは鍋料理の主役になり、汁までおいしくいただけます。
- 牡蠣(かき)は身が厚くなり、鍋にしても焼いてもうま味が濃く出ます。
- 白菜やねぎ、小松菜は凍らないよう糖分を蓄えるため、甘みが増します。
- 七十二候にも出てくる蕗の薹は、ほろ苦さで春の近さを知らせます。
大寒の日に産まれた卵は、大寒の卵と呼ばれて縁起物とされてきました。寒い時期の鶏は卵を産む数が減るため、一つひとつに栄養が詰まると考えられたためです。
よくある疑問
冬至より大寒のほうが寒いのはなぜですか
昼が最も短いのは冬至ですが、気温が最も下がるのはその1か月ほどあとです。地面や海には熱が蓄えられており、冷え切るまでに時間がかかります。日ざしが弱い期間が続いた結果、大寒のころに冷え込みが底を打ちます。日の長さと気温のずれが、この差を生んでいます。
大寒の卵は本当に体によいのですか
栄養が特別に高いという確かな裏付けはありません。寒い時期の卵は数が少なく貴重だったため、縁起物として大切にされてきました。運が向くという言い伝えから、この日に卵を食べる習わしが今も残っています。金運が上がるという説も広まり、店に並ぶこともあります。
大寒の日付が毎年変わるのはなぜですか
二十四節気は日付ではなく、太陽の位置で決まるためです。地球が太陽のまわりを一周するのにかかる時間は、365日ちょうどではありません。この端数の分だけ、太陽が300度に達する日がずれます。そのため大寒の日は前後に動きます。
今後5年間の大寒
- 2027年1月20日(水)
- 2028年1月20日(木)
- 2029年1月20日(土)
- 2030年1月20日(日)
- 2031年1月20日(月)

