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土用の丑の日とは?鰻を食べる由来と関東関西の違いまで解説

香ばしく焼き上がった鰻の蒲焼が皿に並ぶ夏の食卓 雑節

2026年の夏の土用の丑の日は7月21日です。

土用の丑の日とは

土用の丑の日(どようのうしのひ)は、夏の土用の期間中で十二支の丑にあたる日です。日付は毎年変わり、夏の土用の期間に訪れる丑の日にあたります。土用とは、立秋の直前およそ18日間を指します。この期間に丑の日が来ると、鰻(うなぎ)を食べる習わしが広く行われます。暑さで弱った体に、精のつくものを食べて備える日です。土用の期間の長さの関係で、丑の日が2回来ることもあります。

由来と歴史

夏に鰻を食べる習慣そのものは、かなり古くからありました。奈良時代の歌集にも、夏やせに鰻がよいと勧める歌が残っています。夏の滋養に鰻をという考えは、千年以上前からあったことになります。

土用の丑の日と結びついたのは江戸時代です。有力なのは、学者として知られた人物が鰻屋の相談を受けたという説です。夏に売れない鰻をどうにかしたいと頼まれ、「本日丑の日」と書いた紙を店先に貼るよう助言したと語られています。もともと丑の日には「う」のつくものを食べるとよいという言い伝えがありました。その言い伝えに鰻を重ね合わせた形です。

この工夫が当たり、江戸の町に広まりました。一方で、この説には確かな裏づけがないという見方もあります。由来がどうであれ、夏に鰻を食べる習慣が定着したことは確かです。

何をする日か

土用の丑の日には、次のような過ごし方があります。

  • 鰻の蒲焼(かばやき)を食べます。うな重やうな丼にするのが定番です。
  • 鰻のほかに、「う」のつく食べ物を選ぶ習わしがあります。
  • 薬草を入れた風呂に入る丑湯(うしゆ)という習わしが残る地域もあります。
  • 土用の期間には、衣類や書物を風に当てる土用干しを行います。

土用干しは、梅雨の湿気を飛ばすための作業です。晴れて風のある日を選んで、半日ほど陰干しします。梅干しを漬けた家では、この時期に梅を三日ほど干します。

食べるもの

鰻以外にも、この日に食べるとよいとされる食べ物があります。「う」のつくものを食べると夏負けしないという言い伝えによるものです。

  • 梅干しは、酸味で食欲を呼び戻します。
  • うどんは、のどを通りやすく消化にも負担がかかりません。
  • 瓜(うり)の仲間は水分が多く、体の熱を逃がします。
  • 牛肉も「う」から始まるため選ばれることがあります。

このほか、土用餅(どようもち)や土用しじみを食べる地域もあります。土用餅はあんこで包んだ餅で、力をつけるための食べ物です。しじみは肝を助ける食べ物として昔から親しまれてきました。鰻が手に入らなくても、体を助ける食べ物を選べば十分です。

準備はいつから

鰻を用意するなら、早めの手配が要ります。専門店で食べる場合、当日の1か月前から2週間前に予約しておくと確実です。持ち帰りも同じ時期から受け付ける店が多く見られます。

家で食べる場合も、当日の2〜3日前までに買っておくと選べる幅が広がります。当日は品薄になり、値段も上がります。冷凍のものなら、当日の1週間以上前に買って凍らせておけます。

温め方にも工夫があります。焼いた鰻は、皿に移して日本酒を少しふりかけてから温めます。こうすると身がふっくらします。たれは別に温めて、仕上げにかけると焦げずに済みます。日本酒とたれは、前日までに用意しておきます。

土用干しをする場合は、当日の1週間前から天気の様子を見ておきます。数日晴れが続く見込みの日を選ぶと、途中で取り込まずに済みます。

地域による違い

鰻の調理法は、関東と関西ではっきり分かれます。関東では、鰻を背中から開いて串を打ちます。白焼きにしたあと一度蒸し、それからたれをつけて焼きます。蒸す工程が入るため、身がやわらかく仕上がります。

関西では、腹から開いて蒸さずに焼き上げます。頭を付けたまま長い串を打ち、直接火にかける方法が一般的です。皮がぱりっとして香ばしいのが特徴です。

背から開くか腹から開くかの違いには、言い伝えがあります。武士の多かった江戸では、腹を切ることを嫌って背開きにしたと語られています。ただし作業のしやすさから分かれたという見方もあります。分かれ目はおおよそ中部地方のあたりにあります。

よくある疑問

二の丑とは何ですか

土用の期間におよそ18日あるため、十二支が一巡して丑の日が2回来ることがあります。2回目にあたる日を二の丑(にのうし)と呼びます。1回目を一の丑と呼び分けます。どちらの日に食べても構いません。

鰻を食べないといけないのですか

決まりではありません。値段が高く、手が出ないという人も少なくありません。梅干しやうどんなど、「う」のつく別の食べ物でも同じ意味を持たせられます。大切なのは、暑い時期に食事をおろそかにしないことです。

冬にも丑の日はあるのですか

土用は一年に4回あるため、それぞれの期間に丑の日が来ることがあります。冬の土用の丑の日に鰻を出す店もあります。ただし行事として広まっているのは夏の丑の日です。天然の鰻の旬は秋から冬にかけてで、夏とはずれています。

今後5年間の土用の丑の日

  • 2026年10月30日(金)
  • 2027年1月22日(金)
  • 2027年2月3日(水)
  • 2027年4月28日(水)
  • 2027年7月21日(水)
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