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芒種とは?種まきの目安になる時期の意味と七十二候・旬の味

雨に濡れた田んぼと黄色く色づき始めた梅の実の風景 二十四節気

2027年の芒種は6月6日です。

芒種とは

芒種(ぼうしゅ)は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。二十四節気とは、一年を24の季節に分けて名前を付けた昔の暦を指します。芒種は6月6日ごろにあたり、穀物の種をまく目安とされてきた時期です。「芒(のぎ)」とは、稲や麦の穂の先にある細い毛を指します。この芒を持つ作物の種をまくころ、という意味を表した名前です。今の暦では、梅雨入りが近づく時期と重なります。田植えと梅仕事が同時に進む、忙しい季節です。

暦の上での位置づけ

二十四節気は、太陽の位置をもとに決められています。太陽の通り道を360度に分け、その角度を太陽黄経(たいようこうけい)と呼びます。芒種は太陽黄経が75度に達した日です。

ひとつ前の節気は、命が満ち始める小満(しょうまん)で、太陽黄経60度にあたります。次に来るのは、昼が最も長くなる夏至(げし)で、太陽黄経90度です。芒種は、夏に置かれた三番目の節気にあたります。

暦の上では、夏のちょうど折り返しに近い位置にあります。実際の暮らしでは、雨の季節に入る時期です。湿気が増え、気温も上がっていきます。晴れる日と降る日が交互に来るようになります。

この時期の自然

二十四節気をさらに3つに分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)と呼びます。芒種の3つの候は、雨と湿り気の中で動く生き物や実りを伝えます。

  • 初候の螳螂生(かまきりしょうず)は、かまきりの子が卵からかえり出すころという意味です。
  • 次候の腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)は、蛍が夜に光り始めるころを表します。
  • 末候の梅子黄(うめのみきばむ)は、梅の実が黄色く色づくころという意味です。

次候の言葉は、朽ちた草が蛍に変わるという昔の見方をそのまま残しています。実際には、草から生まれるわけではありません。水辺の泥の中で育った幼虫が、成虫になって飛び立ちます。湿った草むらで蛍が舞う様子から、こうした言い方が生まれました。蛍が見られるのは、水のきれいな場所に限られます。地域によっては、蛍を見る催しも開かれます。

この時期の暮らし

多くの地域で、梅雨入りがこの時期に重なります。雨具の支度は芒種の前までに済ませておくと安心です。傘や長靴を出し、傷んでいないか確かめておきます。替えの傘を職場に置くのも、この時期の工夫です。

家の中では、かびへの備えが欠かせなくなります。風呂場や押し入れは、晴れた日に風を通しておくと傷みにくくなります。除湿の道具を使うなら、この時期から動かし始めます。洗濯物の干し場所も、考え直す時期にあたります。

農作業では、田植えの作業が進みます。昔は芒種のころに植えるのが目安でしたが、今は品種や機械が変わり、多くの地域で5月のうちに終わります。暦の言葉と実際の作業の時期が、ずれている例のひとつです。名前だけが昔の暮らしを伝えている形になります。

旬の食べ物

梅の実が色づき始め、仕込みの季節が本番を迎えます。

  • 梅は青いものから黄色いものへと移り、梅酒にも梅干しにも使えます。
  • らっきょうは、この時期を逃すと生のものが手に入りません。漬けるなら早めに動きます。
  • あじやいわしは脂がのり、塩焼きにも干物にもよく合います。
  • きすは身がやわらかく、天ぷらにすると持ち味が生きます。
  • さくらんぼやびわが出回り、店先が彩り豊かになる時期です。
  • 青じそが育ち、薬味として使いやすくなります。刺身や冷ややっこによく合います。

梅仕事は、実の熟し具合で作れるものが変わります。青い実は梅酒や梅シロップ、黄色く色づいた実は梅干しに向きます。同じ木から採れた実でも、時期によって使い道が変わります。梅が出回るのは6月いっぱいが目安です。

よくある疑問

「芒」とは何のことですか

稲や麦の穂の先に伸びる、細く固い毛のことです。手で触れるとちくちくと刺さるように感じます。この毛を持つ穀物を、まとめて芒のある作物と呼んできました。芒種は、そうした作物の種をまく時期を指す言葉になります。

芒種と梅雨入りは同じですか

別のものです。芒種は太陽の位置で決まる暦の区切りで、日付がほぼ決まっています。梅雨入りは、実際の天気をもとに気象庁が発表するものです。時期が近いため重なることも多いのですが、同じ日になるとは限りません。梅雨入りは地域ごとに発表され、日付も年によって大きく動きます。

梅仕事はいつ始めればよいですか

梅が店頭に並び始めたら始めます。青い実は6月の初めごろに、熟した実はその半月ほどあとに出回ります。作りたいものに合わせて、実の色を見て選ぶのが大切です。並ぶ期間は短いため、こまめに売り場を見ておくと逃しません。氷砂糖や保存びんも、早めにそろえておきます。

今後5年間の芒種

  • 2027年6月6日(日)
  • 2028年6月5日(月)
  • 2029年6月5日(火)
  • 2030年6月5日(水)
  • 2031年6月6日(金)
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