2026年の立冬は11月7日です。
立冬とは
立冬(りっとう)は、一年を二十四に分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」の19番目の節気です。霜降(そうこう)の次にあたり、小雪(しょうせつ)の前に巡ってきます。太陽黄経が225度に達する日を指します。現在の暦に当てはめると、だいたい11月7日ごろにあたります。
「立」という漢字には、新しい季節が始まるという意味があります。つまり、立冬は暦の上で冬が始まる日を意味しています。日差しが少しずつ弱まり、木枯らしと呼ばれる冷たい北風が吹き始めます。冬の訪れを肌で感じるようになる時期です。
立冬の時期の自然は、さらに細かく三つに分けて表されます。これを「七十二候(しちじゅうにこう)」と呼びます。
一つ目は、初候(しょこう)の「山茶始開(つばきはじめてひらく)」です。山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃を意味します。冬の冷たい空気の中で、鮮やかなピンクや赤色の花を咲かせる山茶花は、寂しくなりがちな冬の景色を美しく彩ってくれます。
二つ目は、次候(じこう)の「地始凍(ちはじめてこおる)」です。夜の間に急激に気温が下がり、大地が凍り始める頃を表しています。朝起きて外を歩くと、土の上に霜柱(しもばしら)が立っていることがあります。水たまりに薄い氷が張る風景も見られるようになります。
三つ目は、末候(まっこう)の「金盞香(きんせんかんばし)」です。水仙(すいせん)の花が気高く良い香りを放ちながら咲く時期を意味します。水仙は別名「金盞銀台(きんせんぎんだい)」とも呼ばれ、冬の寒さに耐えて咲く凛とした姿が昔から愛されてきました。
この時期の暮らし
立冬を迎えると、本格的な冬の寒さに向けた「冬支度(ふゆじたく)」を始める目安となります。
衣類の冬支度としては、厚手のコートやダウンジャケット、マフラーや手袋などをクローゼットの出しやすい場所に準備します。天気の良い日を選んで、冬用の布団や毛布を天日干ししておくと、急な冷え込みにもすぐに対応できます。
また、こたつやストーブ、ヒーターなどの暖房器具を点検して使い始めます。江戸時代には、立冬の日に暖房器具を使い始める「炉開き(ろびらき)」という風習がありました。火の神様に感謝しながら安全に冬を越せるよう祈る日でもありました。
庭や畑があるご家庭では、寒さに弱い植物にワラを被せる「雪吊り(ゆきづり)」や「霜よけ」などの作業を行います。家の中だけでなく、家の外の環境も冬に向けてしっかりと整えていく時期です。
旬の食べ物
立冬の頃は、体を内側から温めて免疫力を高めるような、美味しくて栄養満点の冬の味覚が揃います。
野菜では、白菜(はくさい)や大根、長ネギ、ほうれん草などが美味しい季節を迎えます。寒さにあたることで甘みが増し、柔らかくなります。豚肉や鶏肉と一緒に温かい鍋料理にすると、野菜の栄養をスープごとたっぷりと摂ることができます。
魚では、鮭(さけ)や鯖(さば)、ブリ、牡蠣(かき)が旬を迎えます。特に「海のミルク」と呼ばれる牡蠣は、栄養が非常に豊富です。カキフライや鍋の具材として熱を通して食べると、深い旨味とコクを味わえます。
果物では、みかんやりんご、柚子(ゆず)が出回ります。みかんはビタミンCが豊富で、こたつに入りながら家族で食べる冬の定番です。ビタミンたっぷりの果物で風邪に負けない体を作ります。
よくある疑問
立冬を過ぎたらもう冬と呼んでよいですか
暦の上では立冬からが冬とされます。そのため、立冬の翌日からは手紙の挨拶でも「晩秋の候」ではなく「立冬の候」や「向寒の候」といった冬の言葉を使います。ただし、実際の気候はまだ秋の気配が残っていることが多く、ぽかぽかと暖かい日は「小春日和(こはるびより)」と呼ばれます。
「小春日和」は春の言葉ではないのですか
春ではなく、晩秋から初冬にかけての言葉です。旧暦の10月(現在の11月頃)を「小春(こはる)」と呼んでいたことに由来します。立冬を迎えたあとにやってくる、春のように暖かく穏やかな晴天の日のことを「小春日和」と表現します。
冬支度として食べ物で準備できることはありますか
保存食の準備を始めるのが昔からの知恵です。大根や白菜などの冬野菜を漬物にしたり、干し柿を作ったりして、食べ物が少なくなる冬に備えました。現代でも、週末に根菜類を使った温かいスープを作り置きするなど、手軽な方法で食事の冬支度を始めることができます。
今後5年間の立冬
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