2027年の処暑は8月23日です。
処暑とは
処暑(しょしょ)は、一年を二十四に分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」の14番目の季節です。立秋(りっしゅう)の次にあたり、白露(はくろ)の前に巡ってきます。太陽黄経が150度に達する日を指します。現在の暦に当てはめると、だいたい8月23日ごろにあたります。
「処」という漢字には、落ち着くという意味や、止まるという意味が含まれています。厳しい暑さがようやく峠を越えて涼しくなり始める日です。昼間はまだ強い日差しが照りつける日が多いですが、朝夕には涼しい風が吹くようになります。
処暑の時期の自然は、さらに細かく三つに分けて表されます。これを「七十二候(しちじゅうにこう)」と呼びます。
一つ目は、初候(しょこう)の「綿柎開(わたのはなしべひらく)」です。綿の木の実を包むがくが開き、中からふわふわとした白い綿毛が顔を出す頃を表しています。かつては、この綿毛を摘み取って糸を紡ぎ、あたたかい布を織っていました。
二つ目は、次候(じこう)の「天地始粛(てんちはじめてさむし)」です。夏のうだるような熱気が薄れ、少しずつ秋の涼しい空気に包まれ始める時期という意味です。「粛」という字には、縮むことや静まるという意味があります。空も高く澄み渡り、心地よい風が吹き抜けるようになります。
三つ目は、末候(まっこう)の「禾乃登(こくものすなわちみのる)」です。稲などの穀物が立派に育ち、穂が黄金色に色づいて実る時期を意味します。田んぼの景色が、夏の青々とした色から少しずつ秋の豊かな装いへと変わっていく様子を表しています。
この時期の暮らし
朝夕の風に涼しさを感じるようになり、夜にはコオロギや鈴虫といった虫の音が聞こえ始めます。日中はまだ残暑が厳しい日もありますが、真夏のような息苦しい暑さはなくなり、少しずつ過ごしやすい気候へと変わっていきます。
この時期は、夏の疲れが体に出やすい季節でもあります。寝苦しい夜が減ってぐっすり眠れるようになるため、無理をせずに休息をとることが大切です。冷たい飲み物を控えて温かいお茶を飲むなど体をいたわります。
また、処暑の頃は台風がたくさん発生して日本に近づきやすい時期にもあたります。急な大雨や強風に見舞われることが増えるため、天気の変化には十分な注意が必要です。家の周りの片付けや、防災グッズの点検をして備えることが大切です。
庭やベランダでは、秋に咲く草花の手入れを始めるのに適した時期です。夏の間は強い日差しを避けていた植物も、この頃から元気に葉を伸ばし始めます。空を見上げると、うろこ雲やいわし雲など秋特有の雲が見られるようになります。季節の変わり目を肌で感じながら、ゆっくりと秋を迎える準備を進める期間です。
旬の食べ物
処暑の頃は、夏の終わりから秋にかけて美味しくなる食材が豊富に出回ります。暑さで疲れた体を回復させてくれる食材を、積極的に食事に取り入れます。
果物では、すだちやりんご、ぶどうが本格的な旬を迎えます。さわやかな酸味のすだちは、焼き魚に搾ったり、うどんに乗せたりすると食欲をそそります。みずみずしいぶどうやりんごは、不足しがちな水分を補い、夏の疲れを優しく癒やしてくれます。
野菜では、さつまいもやかぼちゃ、きのこ類が美味しくなり始めます。甘みの増したさつまいもは、蒸したり煮物にしたりして秋の味覚を楽しみます。かぼちゃにはビタミンが多く含まれており、風邪の予防にも役立ちます。
魚では、サンマやイワシが脂を蓄えて美味しくなります。サンマは香ばしく塩焼きにして、すだちや大根おろしを添えて食べるのが定番です。イワシは梅干しと一緒に煮付けると、さっぱりとして美味しく食べられます。季節の移り変わりを感じながら旬の味覚をたっぷり味わいます。
よくある疑問
まだ暑いのに「暑さが収まる」というのはなぜですか
昔の暦と今の気候にずらしがあるためです。二十四節気は中国の古い暦をもとにしており、季節の動きを少し早めに捉えています。また、一年の中で最も暑い時期を過ぎて、これから少しずつ涼しさに向かうという意味もあります。日中は暑くても、朝夕の風に秋の気配が混ざり始めます。
処暑の日に特別な行事や食べるものはありますか
いいえ、処暑の日に決まった行事や特別な食べ物はありません。しかし、この時期から秋の味覚が本格的にスーパーなどに並び始めます。さつまいもやサンマなど、出回り始めたばかりの初物(はつもの)を味わうのがおすすめです。特別な行事がない分、日々の食事から季節の移り変わりを感じられます。
「二百十日」とはどのような関係がありますか
二百十日(にひゃくとおか)は、立春から数えて210日目のことで、ちょうど処暑の時期に重なります。昔から台風がよく来る日として、農家の人々から恐れられてきました。収穫を控えた稲が風で倒されないよう、注意を呼びかけるための目印でした。防災への意識を高めるための目安として、今でも暦に記されています。
今後5年間の処暑
- 2027年8月23日(月)
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- 2031年8月23日(土)

