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春分の日とは?昼と夜の長さと祝日になった理由をやさしく解説

桜のつぼみがほころび真西へ夕日が沈む春の日暮れの空 二十四節気

2027年の春分の日は3月21日です。

春分の日とは

春分の日(しゅんぶんのひ)は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。二十四節気とは、一年を24の季節に分けて名前を付けた昔の暦を指します。春分は3月20日ごろにあたり、太陽が真東から昇って真西に沈む日です。昼と夜の長さがほぼ等しくなります。この日は国民の祝日でもあり、自然をたたえ、生き物をいつくしむ日と定められています。春のお彼岸の真ん中にあたる日でもあります。暦の区切りと祝日が重なる、めずらしい一日です。

暦の上での位置づけ

二十四節気は、太陽の位置をもとに決められています。太陽の通り道を360度に分け、その角度を太陽黄経(たいようこうけい)と呼びます。春分は太陽黄経が0度にあたる日です。角度を数え始める起点そのものが、この日に置かれているわけです。

ひとつ前の節気は、虫が土から出てくる啓蟄(けいちつ)で、太陽黄経345度です。次に来るのは、草木が生き生きとする清明(せいめい)で、太陽黄経15度にあたります。

春分を境に、昼の長さが夜を上回っていきます。この日を過ぎると日の入りが遅くなり、夕方の明るい時間が伸びていきます。半年後の秋分で、再び昼と夜の長さがそろいます。日ざしの角度が高くなり、日中の暖かさもはっきり増していきます。

この時期の自然

二十四節気をさらに3つに分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)と呼びます。春分の3つの候は、生き物が活発に動き出す様子を伝えます。

  • 初候の雀始巣(すずめはじめてすくう)は、すずめが巣を作り始めるころという意味です。
  • 次候の桜始開(さくらはじめてひらく)は、桜の花が咲き始めるころを表します。
  • 末候の雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)は、遠くで雷が鳴り始めるころという意味です。

三つとも、命が動き出して声を上げるという流れでつながっています。春の雷は、冬の雷と違って短い時間で通り過ぎます。この雨のあとに気温が上がり、草木の育ちが早まります。すずめが巣を作り始めるのも、子育てに向く季節に入ったためです。

この時期の暮らし

春分の日は、春のお彼岸の中日(ちゅうにち)にあたります。彼岸は前後3日を合わせた7日間で、その真ん中がこの日です。太陽が真西に沈むことから、西の方角にあるとされる世界を思う日と考えられてきました。多くの人が墓に参り、ぼたもちを供えます。祝日と重なるため、家族そろって出かけやすい日でもあります。

祝日としての歴史もあります。もとは春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)という宮中の行事でした。戦後、国民の祝日として定め直され、名前と趣旨が改められています。祝日の日付が法律ではなく、天体の動きで決まる点が特徴です。

暮らしの面では、衣替えの支度を始める時期にあたります。桜の開花が各地で伝えられ、花見の計画が立つころでもあります。入学や就職の支度を進める家庭も多く、暮らしが動き出す時期にあたります。気温の差が大きく、上着の要る日と要らない日が交互に来ます。服の入れ替えは1か月ほどかけて進めると、寒の戻りにも備えられます。

旬の食べ物

春分のころには、海と山の恵みが同時に出そろいます。

  • 桜鯛(さくらだい)は、産卵前で身がしまり、色も鮮やかになります。
  • たけのこは、掘りたてのものほどえぐみが少なく、煮物や炊き込みご飯に向きます。
  • わらびやぜんまいなどの山菜は、あく抜きをしてから調理します。
  • あさりは身が太り、酒蒸しや味噌汁によく使われます。
  • いちごや新じゃがも、この時期から店先に多く並びます。

旬の食材が一気に増えるのは、生き物が動き出す季節と重なるためです。冬の間の保存食から、生の食材を使う料理へ切り替わる時期にあたります。店先の顔ぶれが、一週ごとに変わっていきます。

よくある疑問

昼と夜は本当に同じ長さですか

厳密にはわずかに昼のほうが長くなります。日の出は太陽の上のふちが地平線に現れた瞬間、日の入りは上のふちが隠れた瞬間で数えるためです。太陽の光が空気で曲がって届くことも影響します。実際には昼のほうが十数分長い計算になります。

なぜ春分の日が祝日なのですか

もとは宮中で先祖をまつる行事が行われていた日にあたります。戦後、国民の祝日として整えられ、自然をたたえ生き物をいつくしむ日と定められました。彼岸の中日と重なるため、墓参りに出かける人が多い祝日でもあります。

秋分の日とはどう違うのですか

どちらも昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。春分はここから昼が長くなり、秋分はここから夜が長くなります。趣旨にも違いがあり、秋分の日は先祖をうやまい亡くなった人をしのぶ日と定められています。供える菓子も、春はぼたもち、秋はおはぎと呼び分けます。

今後5年間の春分の日

  • 2027年3月21日(日)
  • 2028年3月20日(月)
  • 2029年3月20日(火)
  • 2030年3月20日(水)
  • 2031年3月21日(金)
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