PR

小寒とは?寒の入りの意味と七十二候・旬の食べ物までを解説

雪の残る野辺に芹が青い芽を出す冬の朝の風景 二十四節気

2027年の小寒は1月5日です。

小寒とは

小寒(しょうかん)は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。二十四節気とは、一年を24の季節に分けて名前を付けた昔の暦のことです。小寒は1月5日ごろにあたり、この日から寒さが本格的に厳しくなります。小寒に入る日は寒の入り(かんのいり)と呼ばれます。ここから節分までのおよそ30日間が、一年で最も冷え込む「寒(かん)」の期間です。名前に「小」が付きますが、寒さはこの先さらに増していきます。手紙のあいさつ文や暦の話題によく登場する節気です。

暦の上での位置づけ

二十四節気は、太陽の位置をもとに決められています。空を一周する太陽の通り道を360度に分け、その角度を太陽黄経(たいようこうけい)と呼びます。小寒は太陽黄経が285度に達した日です。

小寒のひとつ前の節気は、昼が最も短くなる冬至(とうじ)です。冬至は太陽黄経270度にあたります。小寒の次は、一年で最も寒いとされる大寒(だいかん)で、太陽黄経は300度です。つまり小寒は、冬至と大寒のちょうど中間に位置します。昼の長さは冬至を過ぎて少しずつ伸び始めます。それでも気温はこれから下がります。地面や海に蓄えられた熱が、まだ減り続けているためです。日ざしが強くなるのと寒さが増すのが同時に進むのが、この時期の特徴です。

この時期の自然

二十四節気をさらに3つに分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)と呼びます。小寒の3つの候は、寒さの底に向かう自然の様子を短い言葉で伝えています。

  • 初候の芹乃栄(せりすなわちさかう)は、冷たい水辺で芹(せり)が青々と育つころという意味です。
  • 次候の水泉動(しみずあたたかをふくむ)は、凍った地面の下で泉の水が動き始めるころを表します。
  • 末候の雉始雊(きじはじめてなく)は、雄の雉(きじ)が鳴き始めるころという意味です。

芹は水辺の草で、七草がゆの材料としても知られています。見た目には枯れた景色が続く時期です。それでも地面の下や水の底では春に向かう動きがすでに始まっています。昔の人は、こうしたわずかな変化を見つけて暦の言葉にしました。

この時期の暮らし

小寒から節分までの寒の期間には、この季節ならではの習慣があります。寒中見舞いを出す期間もここから始まります。年賀状を出しそびれたときや、喪中で年賀の挨拶を控えたときに使う便りです。寒中見舞いは寒の入りから節分までに届くように出します。

寒さをあえて利用する習わしもあります。武道や書道では、この時期に寒稽古(かんげいこ)が行われます。厳しい寒さの中で体と心を鍛えるための稽古です。また味噌や日本酒、しょうゆの仕込みも、この時期に始まります。気温が低いと雑菌が増えにくいため、じっくり発酵させるのに向いているからです。寒の期間に汲んだ水は寒の水(かんのみず)と呼ばれ、質がよいと大切にされてきました。

暮らしの上では、体を冷やさない工夫が欠かせません。寒さのピークは小寒ではなく、この先の大寒に訪れます。暖房器具の点検や厚手の衣類の用意は、この時期に済ませておくと安心です。水道管の凍結に備えて、屋外の蛇口に布を巻いておく家庭もあります。

旬の食べ物

寒さが厳しい時期の野菜は、凍らないように糖分を蓄えます。そのため小寒のころの野菜は、甘みが強くなります。

  • 芹(せり)は七十二候にも登場する食材で、香りがよく、七草がゆにも使われます。
  • 大根や白菜、ねぎは、煮込むほど甘みが出て、鍋料理に向きます。
  • 寒ブリは脂がのる時期を迎え、刺身にも煮付けにも使われます。
  • 牡蠣(かき)は身が厚くなり、うま味が濃くなります。

小寒の期間には1月7日の七草がゆ、1月11日ごろの鏡開きといった正月行事も重なります。正月料理で疲れた胃を休める食事に切り替えるのに、ちょうどよい時期です。金柑(きんかん)やみかんも出回り、体を温める果物として親しまれます。

よくある疑問

小寒と大寒はどちらが寒いのですか

名前の通り、平均的には大寒のほうが寒くなります。小寒は寒さの入り口にあたる時期です。ただし年によっては、小寒の期間に大寒より冷え込む日が出ることもあります。「小寒の氷、大寒に解く」という言葉は、その入れ替わりを表したものです。

寒中見舞いはいつまでに出せばよいですか

寒中見舞いは、寒の入りから節分までの間に相手に届くように出します。松の内が明けてから投函するのが一般的です。節分を過ぎてしまった場合は、寒中見舞いではなく余寒見舞い(よかんみまい)として出します。

小寒の日付が毎年変わるのはなぜですか

二十四節気は日付ではなく、太陽の位置で決まるためです。地球が太陽のまわりを一周するのにかかる時間は、365日ちょうどではありません。この端数の分だけ、太陽が285度に達する日がずれます。そのため小寒の日は前後に動きます。

今後5年間の小寒

  • 2027年1月5日(火)
  • 2028年1月6日(木)
  • 2029年1月5日(金)
  • 2030年1月5日(土)
  • 2031年1月5日(日)
タイトルとURLをコピーしました